カルピス100周年記念CM『お盆』
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カルピス100周年記念 長澤まさみさん主演のCM「お盆」編で、お花の装飾を担当しました。 「田舎の60代のお母さんが、花などは習っていないけど素朴にいけている花」が美術監督からのお題だったので、そんなに目立つような派手な花はいけていません。よく見ると、あるかな?ぐらいの素朴さですが、何となく里帰りの温かさ、が出せていたらうれしいな、と思います。
YouTube 動画はこちらです。
https://images.app.goo.gl/VBsmevFnXQpdJBVdA
美しい夏のCMですが、撮影されたのは、なんと酷寒の1月はじめでした。セットの中は、撮影機材や準備で場所がないため、外のテントでいけていました。寒くて、寒くて。上手く鋏が持てなかったのを覚えています。季節感がある花、つまり夏の向日葵やリンドウが使えなかったのは、1月で手に入らなかったからです。ひとり外で、「お花なんか習ったことがない人がいける素朴な花って何?」と悶々と考え込んでいました。
「上手くはない! が、優しくて強いお婆ちゃんの温かい花」をいけるのに、本当に苦労しました。美術監督から、「上手い花はいらないんだよ」と言われて。
CMだから細かいところはそんなに映らないのだけど、実際現場は完璧に隅の隅までこだわって作られています。そういうこだわりの美術が、セットに本当にその人が住んでるような人間臭さを生み出していくのだなあと。
酷寒真冬の撮影だったのに、写真だけ見ると、なんて夏っぽいんだろう。
青い花はデルフィニウム。扇風機の青に合わせて、いけてみました。背が高いと、座る芝居の邪魔になる、ということで、小さなものをたくさんいけました。
スタッフは映画「怒り」の皆さん。監督は李相日氏。美術監督は都築雄二氏。一緒にお仕事できて、光栄でしたし、本当にたくさん勉強させてもらいました。映像の世界は、まだまだ分からないことだらけです。