初のハリウッド映画進出 Netflix「アースクエイクバード」
ハリウッド映画デビューです!Ikebana artist として、生け花装飾を担当しました。
製作総指揮リドリースコット 監督Wash Westmoreland ”Earthquake Bird”「アースクエイクバード」 です。ロンドンフィルムフェスティバル、今は東京国際映画祭に参加中。11月15日よりNetflixにて配信開始。東京がロケ地ですが、いつもの東京が違って見えるカッコいい映像!
スタッフ試写会で観ました。最後のクレジットに自分の名前が出てきた時にしみじみ感動しました。
ハナミズキで。撮影は初夏でした。
菖蒲は、やはり海外の人の受けが特にいい花です。
映画では色々と小さくいけてます。写っていたり写っていなかったり。役者が入る前に完璧に世界を創り上げるのが映画美術の仕事。写らなくても完璧に!が掟のようなもの。
でも、私は100%映画の人間ではないので、いけたからには心の底から写って欲しい!と思います。で、カットされたら大ショック。モニターを見ながら、映れー、と執念をこめて気を送ってしまいます。まだまだ素人です。
映画の撮影で2日以内に、美しく枯れた生け花を完成させなくてはいけなくて、逆算でうまく枯れるようにいけた花が1枚め。2枚めがわざと枯らした生け花。
48時間内にやるって、大変なんです。何をしたかは秘密です。主人公の心の憔悴を表現したいという監督の意図で、頑張りました。撮影時、モニター画面に大写しになっていて、やったー!と思ったら、なんと放送でカットになっていました。涙。
アリウムで、「もつれる人間関係」「沸き起こる漠然とした暗い不安」を表現してみました。
シーンで地震が起こるので、その時に揺れるようにして欲しい!とのリクエストもあり、この作品をいけています。とあるシーンで揺れています(笑)
ウォッシュ監督と。ウォッシュ監督は日本に住んでいた経験もあり、なんとロスで生け花を習ったこともありという穏やかで知的な方でした。彼の「アリスのままで」という作品が大好きだったので、ご一緒できたことにとても感激しました。「アースクエイクバード」はNetflixで、絶賛公開中です。制作総指揮は世界の巨匠リドリースコットですから、そんな映画に参加できて、しみじみ良かった。忘れられないお仕事です。
写真が多いので、facebookのほうでフォトアルバムを作っています。もしお時間があれば、ぜひご覧ください。