越後妻有「大地の芸術祭」
大地の芸術祭 という世界最大級の国際芸術祭に参加させて頂きます。
日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニアで、新潟県『越後妻有 』の広大な里山を舞台に20年続く芸術祭です。
3年ごとに越後妻有アートトリエンナーレ を開催しており、今年がその年。
『大地の芸術祭2022 〜妻有いけばな回廊 』と題して、期間は2022年 7/16〜10/10
8人の華道家、いけばな作家のそれぞれの作品が「まつだい農舞台」という場所を中心に披露されます。
屋外展示です。
まつだい農舞台のサイトはこちら
作品のタイトルは、「花笑む。」金子みすゞさんの詩に心動かされて、制作しました。
作品は、芝生の真ん中なので、四方正面と言って、どの方向から見ても楽しめるようになっています。
奥に見えているのは、草間彌生さんの作品。私の作品は、ちょうど「農舞台」というミュージーアムの横になります。
大きさは、こんな感じ。人が横に立つと少し分かりやすいかもしれません。
雑木、と言って、いろいろな木の枝に着色して、構成されています。2トントラックに溢れんばかりの量を用意しました。
ゲストの方が自撮りをした時のインスタ映えを狙いました。この時代ですので。
不思議なカラフル枝をバックに、ぜひ自撮りしてみてくださいねー!
埼玉県の某所をお借りして、色を塗りました。雑木の形それぞれが、着色することで、さらに際立っていきます。
制作中の様子。
37度超えの日陰のない中での制作は、もはや火炙りの刑。だんだん朦朧としました。手伝ってくれたお弟子さんたちに本当に感謝です!
今回は、着色のときも制作のときも、酷暑に苦しみました。 新潟の雪深い場所での制作だったので、夏は涼しいものと勝手に勘違いしていました。制作した日は、この十日町市が、日本で一番暑い町としてニュースで報道されていました。
立体作品なので、どうしても全体像が分かりづらいので、作品のまわりをぐるっと1周した映像をInstagramにアップしています。写真をクリックすると、動画が始まります。
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10月まで展示していますので、ぜひ新潟まで足をお運びください。東京駅からだと越後湯沢駅まで新幹線で行き、そこからローカル線に乗ります。松代駅の駅前ですので、電車で行けます。
最後にこの作品のきっかけとなった金子みすゞさんの詩でブログを締めくくろうと思います。
「わらい」
それはきれいな薔薇いろで、
芥子つぶよりかちいさくて、
こぼれて土に落ちたとき、
ぱっと花火がはじけるように、
おおきな花がひらくのよ。
もしも泪がこぼれるように、
こんな笑いがこぼれたら、
どんなに、どんなに、きれいでしょう。