Netflix「地面師たち」生け花装飾

2024.7.25 14:43

生け花装飾を担当しました!Netflix「地面師たち」
7月25日(金)より配信開始!ぜひご覧ください!
俳優の綾野剛と豊川悦司がダブル主演、大根仁監督で新庄耕氏の小説を実写化したNetflixシリーズ『地面師たち』(全7話)
100億円を騙し取る<地面師>グループの緻密な役割とその華麗なる手口!
1話の本編映像が少し公開されました。
生け花も映っています!
テーマはずばり「悪の華が咲く」です。
メンバーが悪の会合を開く高級レストランという設定の中の花でした。
花に自分を投入しているので、自分も悪巧みに参加している気分です(笑)
北村一輝さんの後ろの花はこちら。
急遽いけた棚の上
撮影では、やっぱりここになんか欲しい!と言われることが多いので、いつもドキドキです。
ピエール瀧さんとマキタスポーツさんの、鉄板焼きレストランでの密談シーンの花。
あの撮影に本当に1日かかってます。マキタスポーツさんは、ずっとステーキ肉をくちゃくちゃ食べながら喋るというシーンだったので、1日中肉を噛んでいて、大変だっただろうなあと思う。もうきっとしばらくお肉は食べたくないだろうなあ。
ちょっと横向きのこの角度。この角度からカメラで映される!と現場で分かって、急にこの角度に力を入れて入れました。
カメラってどこから来るか、当日まで分からないので、撮影は本当に生きものです。
マキタスポーツさん側の花
花はどうしても3Dなので、写真では伝わりにくいところもあるかと思いますので、ぜひ動画でも。
映画やドラマの撮影って、本当にたくさんのスタッフの力で作られています。モノを生み出すそれぞれのパワーが集結していて、「祭り」だなあと思う。
マキタスポーツさんとピエール瀧さんのシーンは、六本木の有名な鉄板焼きレストラン。最後に撮影で余ったお肉を頂きました😋
地面師たちが集まっているのは、麻布の高級中華レストラン。でも照明は、美術さんが用意したもので、美しいシャンデリアでした。
照明さんが、どの撮影でも、既存の照明を外して、美術が用意したものにさっと変えるので、いつもすごいなあと見上げています。
リフォームを1日でやる感じ!
こちらはバケツにいけた花
美術サイドからのドラマの撮影の手順は、
空間を完璧に準備する
役者さんが入ってきてセリフを言いながら動いてみる(業界ではこれを段取りと言います)
役者さんはただもう役になりきって、動く。この段階まで、役者さんがどう動くか、全く分からず。
役者さんの演技が決まったら、どう撮るか、カメラや照明の位置、撮る順番が監督の元、決まっていく
3で決まった撮影に向けて美術はどんどん手直し
という感じです。
なので、この4のときに、「あ、やっぱりここ花が欲しいな」となります。これが一番アドレナリンの上がるところ。
完全に想定外のところを言われるので。
全ては、ワンダフルな絵力のために、全スタッフ、動きまわります!
今回は「やっぱりシェフの背景に花が必要」ということになり、むむむ、もはやいける花器は何もない。花材も残り少し。
でも、「下のほうは見えないからいい。とにかくやってくれ!」ということで、バケツにいけました。この花をいけるのが一番必死だったな。時間もないし。
オンエアを見たら、美術監督の言うように、このバケツの花が効いていて、「さすが!」と思いました。いけている時は半信半疑でした(笑)。
やっぱり、映画界のレジェンド都築雄二 さん、すごい人だなと思いました。
トクサの中には長尺のワイヤーを入れています。
トクサは200本ぐらい用意しました。前日に、地道に全てのトクサにワイヤーを入れていたら、桃太郎は興味津々でした

ホストが出てくるのですが、そのホストをイメージした花です。とあるホテルの部屋に飾られています。ちょっと暗くてよく分からないかもなのですが。

もう話題のドラマです。

私も1話を観たら止まらなくなり、最後まで一気見しました。

ぜひご覧ください!

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