函館で生け花アートイベント「はこばな」
北海道・函館で大きないけばなアート「はこばな」を制作しました!
金森赤レンガ倉庫・開業35周年の記念イベントとして、6月16日金曜日から18日日曜日までの3日間、公開いけこみイベントでした。
少しレポートしてみます。
イベントの2週間前に、函館に準備に訪れました。まず伺ったのは、七飯町の花農家さん2軒。JAさんの全面的な協力で、案内してもらいました。写真は、アルストロメリアのハウスです。花市場で見かけるメリアは(農家さんがメリアと呼んでいるので、私も真似をして以下、メリアで!)、輸送の都合上80cmにほぼ切り揃えられているので、こんなに大きなメリアを見たのは初めてでした。そして、メリアの種類って、50種類ほどあるのです。それも驚きました。
函館の隣に位置する七飯町は、なんとメリアの出荷本数全国2位の町。カーネーションにいたっては、全国1位の花の町です。地元のお花を使いたい!と思い、今回は、メリアを1000本いけました。地元の人には、身近なメリアの花がこんなに素敵なんだと思って頂きたいし、他から来た人には、こんなに立派で美しいメリアを生産している七飯町を知ってもらいたい、という気持ちでした。
花以外の材料として、倉庫の輸送に使う木材パレットを使うことは決定したのですが、大事なのはもうひとつ。流木です。
大森海岸で、流木拾いを決行しました。立派な流木は見つけたのですが、その重いこと、重いこと。
さらに、砂が流木の中に入り込んでいるので、それを掃除して、かつ綺麗に形が際立つようにと、白くペイントしました。
函館の大きな造園屋さん・桔梗造園さんが協力してくださることになり、山の畑で立ち枯れていた立派な楓の木を、倉庫まで運んできてくれました。これも土台に使います。白く着色して、ここまででまず準備終了。
さて、イベント本番は、2部構成となっており、初日は、流木とパレットで「はこばな」の土台を制作するところを公開でお見せしました。
まずは、ここからスタート。木製のパレットが、思った以上に重くて重くて。倉庫のみなさんに運んでもらいました。パレットの経年劣化の色が、なんとも味があって、素敵です。
すべての材料をバランスを見ながらインパクトドライバーで留めていきます。 本来なら、公開しない部分なのですが、こういったところをみなさん見たことがないから逆に面白いのでは、と公開を決めました。
出来上がった構成に最後は少し色を塗って、初日は終了です。
2日目は、1000本のメリアを、先着1000人のみなさんに、いけてもらいました!
初めは自分でいけることを想定していたのですが、一人でもたくさんの方に「花をいける楽しさ」を知ってもらいたくて、みなさんにいけてもらおう!と企画しました。いけてもらう、というのは、私も初の試みです!小さなお子さんもたくさん参加してくれて、すごく素直に「楽しかったなー」と言ってくれて、心がほっこりしました!お客さんが入れている時の写真、残念ながらないです。もう写真どころではない、お祭り騒ぎでした!
花は、茎の下に水を入れたビニールの保水袋がつけてあるので、イベントの間は枯れないようになっています。実は、1000本の花に1000個の保水袋を輪ゴムでつけていく、という大変な作業をJAのみなさんがスタッフ総出でやってくださいました。1000本に取り付けるのは、大変な労力です。
出来上がりがこちら。正面だけではなく、左右どちらからも美しく見れるようになっています。また、左から見た景色と右から見た景色では、表情が違うので、ぐるぐると作品の周りを回りたくなるのもポイントです。
同じ金森レンガ倉庫の別の倉庫では、写真による私、大谷美香の作品展「私と花やすみ」も同時開催されました。
この投稿をInstagramで見る
イベントのために素敵なポスターも作って頂き、函館の全ての路面電車の中吊り広告で電車広告ジャックを行いました。
「はこばな」の宣伝をかねて、函館のラジオ「FMいるか」に出演しました。生放送の様子を少しだけ動画にしてあります。「ラジオを聞いて、来ました!」と言ってくださるお客様が本当に多くて、うれしかったです。
この投稿をInstagramで見る
たくさんの写真や動画があるのですが、なかなかブログには載せきれません。もし、お時間のある方は、ぜひFacebookかInstagramを見て頂けるとうれしいです。
最後に、作品完成後の動画をInstagramからアップして、終わりとします。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この投稿をInstagramで見る