7月5日放送の東京テレビ「ソレダメ」の放送が無事終わりました。見て頂いたみなさま、お時間を頂いてありがとうございました!
ロケ収録だけしたものの、どういう形で編集してまとめられるのか、2時間番組のどのあたりで出るのか、はたまたどれぐらい出るのか、全然知らされてなかったので、私もドキドキで見ていました。
放送見逃した方(一番は自分の両親ですが)、自分のコーナーの部分だけクラウドにあげておきました。ご覧ください。
雑誌のお仕事などは大体勝手が分かって、こういう写真が必要とか、こういうポイントが必須だなとか想像がつくのですが、テレビはもう訳が分からず大変でした。テレビって、「一般の人が見てて面白くないとダメです」ということなので、特に大げさにわかりやすく、大げさに断定していろいろ言っています。
「花器はこういうのがいい!」とか「いけ方はこれがベスト!」とか。でも、本当はダメな花器なんてないし、絶対ベストないけ方なんてないんですよ。でもそれでは番組が成り立たないので、「花をいけたことなんてほとんどない初心者の方」向けにいろいろ着地点を探ってみました。
スタジオのゲストの方がまずお花をいけてみて、難しさを再実感。
小沢一郎さんが一番センスがないのですが、なにかかえってそれがすがすがしい。政界のドンは、花なんていけないのです。小藪さんが意外に上手で、実は繊細な人なのかなあ、という感じ。このスタジオのゲストがいけるというのは、収録のなんと前日に決まり、うちから花器が大慌てて運ばれていきました。小沢先生使用の花器は、うちの教室では、「ドンの花器」として、急に人気があがっています。ちなみに番組で使用の花器は、「一般の人が見つけやすいような雑貨屋で売られているような花器」ということで選抜されました。お気に入りの花器たちは、「先生、そんなのはダメです」と速攻スタッフの方に「ソレダメ」されました。
新鮮なお花を売っているお花屋さんの見分け方やお花の選び方など。ダメなときに「ソレダメ!」と言わなくてなんですが、これがいつも忘れて、そこだけ撮りなおしたりしました。カメラを向けられると、思考が飛びます。収録場所のお花屋さんは、六本木の「のんの」さん。表参道教室と六本木教室のレッスン用の花材をいつもお願いしているお店です。
実践編での収録場所は、いつもの六本木教室。春日さんが、いきなりボケるんですよね。収録中、「あ、どうしよう、つっこまないとだ!」と焦っていたのを思い出します。素人だけにつっこみ下手で悪戦苦闘。恵ちゃんはと言えば、春日さんのボケには微動だにせず、とにかくお花好きで、真剣にいけられていました。ビフォーアフターで、「全然違う!」と言われたときには、心底ホッとしました。「いけばな」」という感じでもないですが、見た方が「お花いけてみようかな」と思ってくれたらな、と思います。「お花やってみたい」というお電話も何本か頂いて、苦労も報われた感ありです。
最後にお二人との記念写真。ピンクレディの恵ちゃんは、もう私にとって神のような存在。どれだけ小学校時代に踊ったか。まさかお会いできる日が来るとは! ものすごく優しくて、写真も「いいわよー。撮ろうねー」と何枚も撮ってもらいました。その上、建前ではなく心からお花が大好きで、私が教えること一言一句真剣に聞いてくれたのが印象的です。春日さんは、休憩中は静かなのに、カメラが回るといきなりスイッチが入るのがすごくて、プロの仕事ぶりを目の当たりにした感じです。
さて、かなりたくさん作例としていけたのですが、オンエアでは却下されていました。写真を撮っておけば良かったと後悔。例えば、これ。
「カラーの茎は美しい!」の作例。やっぱり情報を詰め込み過ぎるのはよくないんだな、と納得。人に面白く伝えるって難しい! 楽しかったし、いろいろ勉強になったテレビ出演でした。