映画「3月のライオン」でいけばな装飾

2017.4.6 21:46

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いけばな装飾を担当させて頂きました映画「3月のライオン」がいよいよ公開となりました。
前編、後編とあり、今回は前編の公開なので、前編でいけた花をご紹介します。いろいろと情報公開の規制があったので、やっと写真を見せることができます。

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今回、装飾の親方からの依頼で、映画の中に出てくる登場人物をそれぞれいけばなで表現しています。
これは、佐々木蔵之介さん演じる「島田」の花。「島田」は一見繊細で弱そうですが、実は中にとてつもない熱い強さを持った人物なのです。そこであえて花を使わず、いけました。

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横からみたところ。
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茶色の花材は、ヤシの木の一部。枝は苔がついた梅、苔梅。後は、数種のヒバ類。
撮影は、4月終わりなのに、お話の設定は、2月。花材がなかなか苦労しました。この苔梅も、頼み込んで入手したものです。本来2月なら、レンギョウや雪柳、椿など、それはそれは、2月ならではの花木があるのですが、4月末だったので、そういうものはひとつもなし。いけばなって、季節のものをいけて季節を愛でるというのが普通なので、、こういうのが映画って難しいな、と感じました。でも、同時にやる気スイッチが入りました。

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ここで、佐々木蔵之介さん演じる「島田」と伊藤英明さん演じる「後藤」の熱い戦いが繰り広げられます。私のいけばなは、伊藤英明さんの後ろにいるので、そのシーンが来たら、ぜひちらっと見てもらえると嬉しいです。

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役者さんたちが入ってくる前の緊迫したスタジオセットの中。

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こちらは、加瀬亮さん演じる「宗谷」の花。彼は、「将棋の神様」と呼ばれるほどの天才棋士で、ふわふわとしたつかみどころのない不思議な雰囲気を身にまとう人。でも、彼には大きな秘密が!という話です。
この前に加瀬さんが座るので、加瀬さんの背中に羽が生えているように映像では見えますよ。

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これもまた「宗谷」の花。

撮影したときのセットの様子は以前のブログ記事で、ぜひ見てくださいね。
初です!映画のお仕事!

今回のお仕事では、素敵なスタッフさんたちと巡り合えたことが宝物です。一番左の装飾の親方は、みんなをぐいぐい引っ張っていくオーラが頼もしくて、かつ楽しくて。一緒にお仕事できたことに感謝!
午前3時の記念撮影です。
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ぜひ劇場で観てくださいね。よろしくお願いします!
映画の予告編はこちら。

泣けます!!!

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