銀座にある虎屋本店の2階、虎屋茶寮。こちらで草月の作家として2月、花をいけさせて頂いています。昔の松坂屋さんの斜め前あたりです。
草月流よりお話を頂いたときに、2月の花木と言えば、レンギョウ。鮮やかな黄色の花がまず思い浮かび、すべて、レンギョウをスタート地点に構成を考えました。
まだまだ寒さの厳しい時期。でも、そろそろ松にも飽きた頃。春は遠いけれども、それでも心は少しずつ春に向かっていく時期。
艶やかな雰囲気を演出したくて、反対色の紫をポイントに使い、色のコントラストを中心に考えました。
まずは正面から。高さ2メートル幅60センチほどの作品です。
紫のポイントになっているのは、着色したシャレボクとヴァンダ蘭です。
斜め横から。
そして今度は真横から。真横にもお客様が座る座席配置なので、気が抜けません。どこから見ても、楽しめるように。背面は鏡なので、鏡の効果も考えます。
下のほうに入っているのは、黄色いのオンシジュームという蘭です。
生徒さんがわざわざ何人も作品を見るためにお茶に行ってくれて、感謝しています。写真も貰いました。
花というのは当たり前ですが生きているので、せっせと銀座にお手入れのために通っています。花も毎日表情を変えます。
これはレンギョウが満開になったときのもの。
満開だと色の効果も強く出ます。
時々、全く同じ花材は手に入らないこともあり、そのことで、少し作品に変化が生まれたりもします。
こちらは輸入のオンシジュームがなくて、国産のオンシジュームを使ったとき。ふんわりとした広がりが黄色い霞のようでした。
では、最近いけたものをいくつか。こちらにはあまりアップできないので、作品はぜひFBをご覧ください。生徒さんに進められて、Instagramも始めました!
虎屋さんでの花いけは、2月23日までとなります。まだの方はぜひお立ち寄り頂けるとうれしいです。