草月流の本部で、夏にいろんな分野の芸術家の方にアートを教えてもらう「サマーセミナー」という先生向けのイベントがあります。
今年は、陶芸に挑戦してみました。人生で3度目。
これは焼く前なので、出来上がりの色は違い、下半分は白に、上半分は淡い緑色になる予定です。
上のほうにガラスが埋められているのがわかるでしょうか? このガラスが窯の中で溶け、ちょうど溶岩が溶け出すような形に上の部分が変化する予定です。どうなるか、本当の仕上がりは焼いてみないと分かりません。
桑田卓郎先生という若い陶芸家の方が教えてくださいました。このガラスを使うというのは非常にレアな手法で、ガラスが溶け出すため窯を傷めるやもしれず、非常にリスキーな技術らしいです。
先生の作品は例えばこんな感じとか
こーんな感じとか。
こちらが先生。陶芸の世界に新しい風を起こしているすごい作家さんなのに、全然気取らなくて気さくに教えてくれて、いろいろな意味でびっくりです。こういう芸術家の方は、ちょっと近寄りがたいような空気があるのかな、とそんな偏見を抱いていました。
ものすごく謙虚で気さくな先生でした。
できあがりは、10月末頃。また出来上がったら、ご報告します。
話が変わりますが、いけばなインターナショナル東京支部の財務理事のお役をこのたび任期満了で終了することができました。
Presidentから感謝状を頂きました。
分からないことだらけでしたが、他の理事の皆さんに助けて頂きながら、お仕事を終えることができて感謝しています。
頂いた写真の中から一番の思い出写真を。
未生流笹岡のお家元のデモンストレーションで通訳をさせて頂いたときのもの。
他流派のデモということで、どんな話をされるのかも分からずドキドキで、しかもスライドを見ながらずっと1時間お話しされるということで、一体この大役を果たせるのかどうか、本当に緊張したのを覚えています。お家元の本を買いあさって勉強しました。
さて、先日、私の師匠、富田双康先生が、90歳を迎えられました。それを祝う卒寿の会があり、発起人の一人として司会を務めさせてもらいました。
初代家元のころからずっと75年、ずっと生け花の道を究めてきたきた先生で、草月流の生き字引のような人です。
就職したてのころより、転職、結婚、出産とずっと30年近く私を見守ってくださり、もはや花を見てもらっているのか、人生をみてもらっているのか、というぐらいの師匠です。自分の娘が、私が弟子入りした21歳になり、年月の移り変わりを感じます。
その師匠の言葉。
「私は、卒寿は人生の折り返し地点だと思っております」
なかなかこんな90歳はいません。私なんかまだ人生、はじまってもいないぐらいです。前に進む勇気をもらえました。
まだまだ、精進して頑張りたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。